2011年01月04日

箱根駅伝を振り返って

早稲田が優勝してしまいましたね。
昨日の復路予想とはアンカーが違う誤算があったけど、
やはりポイントは6区と7区の序盤だった。

早稲田は、高野が秘密兵器だった。
58分台突入は例年なら楽々区間賞。
千葉が58分前半とか出さなければ区間賞だったが。
駒澤がここで千葉にエントリー変更で3位に
上がってくるのもだいたい予想通り。
悪天候じゃない分、予想のしやすい復路だった。
金子宣隆の記録は当分破られないと思ったけど、10年で破られるか。
金子の記録ができたのがつい最近のような気がする。
それでも小4だったのか俺。
東洋の市川も59分台。例年なら好走と呼ばれ、
称えられるのにこれでも足りない。
今年のレベルの高さをよく表している。
高野と市川の抜きつ抜かれつ、最後の平坦での根性比べは、
近年の6区では一番見ごたえがあった。
結果的に、ここでつけた36秒が早稲田に最後まで味方した。

7区の早稲田三田と東洋大津も、区間順位は2位と4位。
大津はいつもより調子が良くなかった感。
これが7区起用の理由だったように思える。
調子悪い分前半突っ込めなかったことで、
大津と三田の差が10キロ過ぎで1分半ついてしまった。

8区の早稲田北爪も区間3位だったが、
東洋千葉は1位。千葉が5分台に乗せなかったことが、
最後の最後で響いた。北爪も、この次の八木も、
アンカーの中島も、速く入らずに自分のペースを守った走り方。
後ろとの差は次第に詰まっていたが、早稲田
かなり安全策を取っていた分、一気に追いつかれる感じはなかった。

9区の早稲田八木は区間2位、東洋田中は区間賞。
上位2チームがとにかく強い。普通はどちらかがブレーキとかあったりするものを、
どちらも好タイム。田中は10分切った時点でかなりの合格点。
それでも差が15秒しか縮まらないんだから、相手が悪い。
八木も前半の入り方を考えると、10分3秒でまとめたのは力がある証拠。ア
ンカー勝負に。

アンカーは早稲田がキャプテン中島、東洋が山本。
ここは誤算だったけど、それでも区間2位と1位。
東洋は終盤3区間すべて区間賞でまとめたのに差せないのだから、
早稲田の粘りは驚異的だった。
中島も入りが3分前後、それを守り続けていた。
1年生で初出場の選手などはどうしても突っ込んで入ってしまうものだが、
中島は4年連続の箱根。自分のやるべき仕事が分かっていた。
20秒差にひとつの壁を設けて、カーブで後ろとの差を確認しながら、
一定に保ちきったところが、さすがキャプテンといったところ。


早稲田の復路勝因は大きく2つ。
まずは6区高野。ハイペースで入りながら、最後まで粘りきり58秒台突入。
ここで東洋を交わしきったことで、早稲田に大きく流れが傾いた。
たぶん序盤のラップだけなら、過去の1時間切った選手の中で
もっとも速かったはず。
激走という名にふさわしい、4年生らしい走りだった。
もうひとつは自分の役割を全員が知っていたこと。
直前に山上りの佐々木、1年エースの志方を欠いたのが、
逆に良かったのかもしれない。展開に左右されず、
一人一人が設定タイム通り走れれば、当然結果は出る。
終盤の3区間は機械のようなラップの刻み方だった。


東洋は区間賞4つ取ったのに、1つしか取ってない早稲田に敗北。
これが駅伝。マラソンなら関係ないが、10人で行うスポーツの奥深さ。
往路4区の宇野からの個人の区間順位は、3、1、3、4、1、1、1位。
これで総合タイムは11時間12秒。この時計で優勝できないとか、
どんな大会だ。早稲田がついに総合11時間超え。
ついに11時間の壁が破られた。一番駅伝というスポーツに徹したのが
早稲田だったということなのでしょう。


3位の駒澤も、復路は区間新1位⇒1位⇒8位⇒8位⇒3位。悪くない。
が、上位2校の前では物足りない。このチームが黄金期を迎えるのは再来年。
展開次第では来年も勝ち負け。
箱根タイプというか、出雲タイプのチームになりそうな気がする。

それは早稲田も同様。来年も出雲タイプ。
また新しくインハイ上位が入ってくるだろうけど、
今年の4年は『速い』というか、とにかく『強かった』。
カギになってくるのは、今年の新4年生だと思う。
アツい4年を見習い、攻めの走りを続ければ、2年連続の3冠はある。
佐々木、志方が帰ってくる来年の箱根は、往路でも優勝があっていい。

東洋は主力の3年が残るが、経験豊富な千葉、高見、大津などの4年が抜ける。
1年生の設楽兄弟とかの成長次第。柏原が本調子で秋を迎えれば、
来年の優勝争いももちろん中心。


シードに目を移すと、これもまた非常に見ごたえがあった。
國學院のアンカー寺田が道間違えるなどのご愛嬌もあって、
見ている分にはアツかった。が、この寺田でも区間11位。
そこまで速い印象がないのは、上位が強すぎたということが
大きく影響していると思う。國學院は車で事故ったり、
道間違ったり、チームとして今大会を盛り上げてくれた。


この空前の好タイム10時間台の決着ながら、繰り上げスタートが
日大1校だけだったという点が興味深い。
全体のレベルで考えても、ここ10年で最高。
いくらコンディションが良くても、どこかはブレーキが掛かるもの。
それが1校だけということは、大学長距離のレベルが
かなり底上げされてきているということでしょう。
無名校が名前を売るために強化に力を入れるほど、レベルが底上げされる。
いい意味でよく回ってきているが、それに伴う故障の増加という観点では、
そろそろ高速化に歯止めを掛ける時期がやってきたのかなとも思った、
今年の箱根駅伝
来年も今から楽しみにしよう。あと364日。。。
posted by リック at 11:40| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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