2013年01月02日

箱根駅伝2013



また今年もこの時期がやってきた。2日に渡る学生陸上の祭典、箱根駅伝。

89回目を迎える今大会。『山の神』柏原が卒業したことで、一気に混戦模様の大会となった。


まず最初に、このデータを書いておく。

今年の箱根登録メンバーの中で、10000mタイムのランキングベスト10を見た時、日本人は8人。

東洋が2人、早稲田が2人、そして残りの4人が駒澤なのだ。駒澤は10000m28分台の自己ベストを持つランナーが実に8人もいる。これは駒澤史上過去最多、駒澤史上『最速』のチームと言える。


しかし箱根は1区間20キロほど。10000mとは別物。20キロの安定感で言えば東洋大学に分があると言わざるを得ない。それを考慮しながら、今年の箱根予想を書いていこうと思う。


第89回箱根駅伝
駒澤大学
東洋大学
早稲田大学
往路△明治大学
復路△青山学院大学


基本この4大学でベスト3を占めることになるだろう。それくらい上位が抜けている。近年の箱根は上位にアクシデントがない限り、よほどのあるチームでなければ勝負にならない。
特に今回は序盤1、2、3区までに有力選手をそろえた大学が多く、明日の天候からもハイペースとなるだろう。より力が求められるはずだ。
『10キロでは駒澤が強く、20キロでは東洋が強い』、ならば箱根は東洋>駒澤となるのが普通ではある。しかし、今回駒澤は勝ちにきた。もちろん大目標箱根で勝ちにいかないほうがおかしいのだが、今回のオーダーを見る限り、抜群の安定感を誇る東洋を倒すなら駒澤だろう。


駒澤が勝負の布陣を敷いてきたと思えるのは、エントリー1、3、5区。
1区はこれまでのセオリーなら撹上、3区に油布というパターンが想定でき、まさか油布を1区に持ってきて、5区に『準エース』とも言える村山謙太を配置してくる作戦で来るとは、他大学も想定外だったはずだ。
油布はスピードタイプ。平坦でスピードを生かせる3区がベストと思われるが、それを1区に使い、代わりに次世代のエース候補中村を使えるところが、今年の駒澤の層の厚さ。中村も10キロ28分22秒で走るスピードを持っている。

柏原がいなくなり、5区の重要性は下がった…と見られてはいる。確かに重要性は下がったと思うが、影響力ということで言えば昨年並だろう。距離が長くなったことで5区の山上りを制するチームが箱根を制すという状況になってきた。今回はその山が均衡している分、4区までにレースの主導権を握っておきたいチームがほとんどだろう。

駒澤の強みは、2区が駅伝を熟知している窪田だという点。油布は体調不良などのアクシデントさえなければ大崩れしないはず。そして窪田が確実に2位以内で3区に繋ぐ、これが作戦のはずだ。3区中村までトップに立って主導権を握ることか求められる。

5区は東洋が初経験だが、明治の大江、早稲田の山本は区間賞候補。これに対応するため力のある村山を配置してきた。2ヶ月前に10キロの自己ベストを更新、直前の上尾ハーフマラソンで悪条件の中優勝するなど、村山の調子はいい。駒澤としては、2区で窪田を使った分、確実に往路優勝が欲しい。逃げる展開のほうがより力を発揮できるチーム編成でもあり、2位で往路を終えた場合、6区で先頭に立っておきたいところだろう。

当日のエントリー変更で、6区は間違いなく千葉が来る。今年の千葉は調整過程が悪くない。7、8区を4年生カルテットの撹上、久我のスピードランナーで繋ぎ、復路のエース区間である9区に崩れにくい上野を置いて、最後は10区経験のある後藤田が締める。

理想は往路優勝で千葉に繋ぐか、千葉でトップに立つかだろう。ただ、東洋が6区に山下り区間賞経験のある市川を投入してきている以上、往路優勝はほぼ確実に取っておきたいところだ。そのためには、序盤の3人までにトップに立っておくことが必要となる。



東洋は抜群の安定感を誇り、20キロ区間の続く箱根で大きく崩れるとはないだろう。1区田口、2区設楽啓と流れを確実に作る2人がいることも心強い。
弱点として挙げられそうなのは、まず山上りへの繋ぎ。駒澤が前半に力を入れている分、東洋も力を入れなければいけない。となると、3区に設楽悠を投入するかがカギになってくる。もしくは、5区定方は実はフェイク…という作戦まであるかもしれない。設楽悠と服部の投入する区間が今回の東洋の生命線になるだろう。6区市川、9区佐久間、10区冨岡はたぶんそのまま。それを考えれば2人とも往路に投入してくる可能性もある。その場合後半8区あたりで多少崩れてしまうと厳しくなってくる。
山上りに柏原という絶対的な存在がいたため、その穴をカバーしようと全体のレベルは上がった。が、柏原がいなくなった分、前半から積極的に行かなければいけなくなったのも事実。そのレース展開で勝ち切れる力があるのか。全日本を制していたら断トツの優勝候補だったろうが、レースの運び方次第で距離が長くとも倒せることがわかってしまった。
それが今回の東洋の弱点と言えそうだ。


2強に割って入る可能性があるのは早稲田か。早稲田が2強に割って入るためには、大迫がどの区間に入るかが問題なってくる。
2区平賀、4区佐々木、5区山本は確定だろう。過去1区だったが、駒澤と東洋が2、3区に強力なランナーを置いていることから、今回1区で大迫を使うのはリスクが大きすぎる。3区で起用することとなるはずだ。

そうなると1区さえ崩れなければ3区終了時点でトップまである。5区山本が山上りで計算できるだけに、4区終了時点で1位か、2、3位でも前に明治がいなければ往路優勝の可能性はある。

問題は復路。1区を崩さないために、1区で走れる前田を投入するのが一番無難だが、復路の層が薄くなる。あと1人強力なランナーがいればまた違ったと思うが、こればかりは仕方ない。
6区で市川ら58分台で切り抜けるランナーを相手にする西城の時計が足りず、7区志方は安定感あるものの、8区が1年生柳、9、10区で東洋や駒澤の主力相手にどう戦えるかは未知数。
往路でどれだけ稼いで、復路でどれだけ粘れるか。総合力が求められる近年の箱根で優勝するには少々厳しいメンバーと言える。


明治は鎧坂がいなくなった穴はかなり大きい。ただ、2区大六野が大崩れせず、3区菊池が順位を上げ、5区大江に2分差の6位あたりでタスキリレーできれば、往路優勝の目があるかもしれない。ただ後半に駒が足りず、最後は総合5位あたりという感触。
青学の場合、出岐がまず2区、3区に久保田が入ってくると考えれば往路中心型。復路は大谷を投入することになるだろう。ただ、全体的なパンチ力という面では上位とは少し落ちる。総合5位あたりという感じだ。


今年はシード権争いが面白くなりそう。実際今年は6番手以降は流れ一つで大きく結果が変わってくる。
学連選抜のメンバーがなかなかそろっていること、来年は学連選抜が編成されないことから、学連選抜に注目して観るのも面白いかもしれない。


さあ、また今年も箱根の季節がやってきた。

今年はどんなドラマを見せてくれるのか。

2日間、10区間で受け継がれるタスキリレーが今から楽しみでならない。
posted by リック at 00:01| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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